Q.制作内容にかかわらず金額を「◯◯◯円で。」って確定されるお仕事に上手く対応したいです。(フリーランスWebデザイナー・Uさん)
A.初回のみサービスで受注もあり。まずは「その金額じゃ無理っす。」と一蹴しない心がけを
費用対効果が明確な場合、制作費は確定になる
制作によって得られる利益が明確に決まっている場合は、その利益を超える制作費が認められることはありません。利益が設定されている場合は、その範囲でクライアントのニーズを叶える方法を考えましょう。
クライアントの台所事情でなんとなく…というような形で、雑に制作費が決まってしまっている場合は
- 制作によって得られる利益を提示する
- 利益が想定できない場合は、相場などを参考に制作にかかる予算感を伝える
- 工数を減らせるよう、要件を再設定する
といった方法で、受注前に効果や工数の説明をしましょう。
制作内容の先にある、相手の真のニーズが聞き出せれば素敵
無茶振りの種類が「マジ無茶振り」の場合は相手も無茶を承知でのお願いなので、条件緩和の交渉をしてみましょう。相手も無茶と承知、でもなんとかしたいという相談の意を含んだお願いをしていると思うので「マジ無理」と即断すると、オコになります。まずは無茶でなくなるプランを提案してみましょう。納期が厳しければ費用を上げてもらう、費用が厳しければ納期を緩めてもらう等です。交渉を進めていくうちにお願いしている側にもアイデアが浮かんできたりで「無茶振り」でなくなる可能性が高まります。
それを制作しないと求める効果が出ないと、クライアントが思い込んでいる場合があります。可能であれば、なぜその制作を依頼したかを、掘り下げてヒヤリングしましょう。より少ない工数で、効果を得られる方法が見つかることがあります。
ただ、内容を掘り下げまくると、相手がめんどくさがったり(特に間に代理店や営業などが入ると、煩雑な伝言ゲームを嫌われる)自身のアイデアを否定された感じになって、イラッとされてしまうことがあります。日頃から良好な関係性づくりに励み、要望が理論的に少しおかしい場合でも、詰めすぎず空気を読み、掘り下げはあっさり・シンプルを心がけ、いい感じに進めましょう。
常識的に考えて無理という場合にも、答えはある
相手も無茶と分かっていない場合は、どの辺が無茶かを丁寧に説明しましょう。ただ、あまりに説明が長くなったり、難しくなったりすると「融通の聞かない奴」「めんどくさいやつ」というレッテルを貼られてしまうので、言い訳がましくならないようにするのがポイントです。まずは無茶な理由を説明する前に、なんでそれをお願いしたのかを、掘り下げて聞いてみましょう。その後、今のお願いが「無茶振り」である理由を丁寧に説明します。叶えたいことの根本的な理由が共有できれば、無茶でないやり方や、全く別の手段が見つかることが多いので依頼者と一緒に最良な策を検討しましょう。
Q.頻繁に無茶振りされるんですがどうしたらいいですか?(フリーランスプログラマー・Oさん)
この記事にもあるように、通常この予算では無理という場合も
- 地方や海外など、制作費が下がる地域での制作はできないか?
- 納期を伸ばして、空いた時間を活用し制作費を下げられないか?
- 学生や職業訓練制度など、逆に実務経験を求めてる人にお願いできないか?
といったような様々なアイデアで、実現できることがあります。非道く安い金額を提示されると、かなりイラッとしますが「その金額じゃ無理っす。」と一蹴しないで、実現できるアイデアはないか、落ち着いて探りましょう。ただ、実現には相手との関係性も重要になるので、あまり執着しすぎないことが大切です。最終手段としては
- 「無理!」と一蹴しない人、会社を紹介する。
といった飛び道具な解決策もあります。他のプロジェクトに影響を及ぼさない程度で、アイデアを模索しましょう。
金額的にやべーと思っても、まずはやってみるのもアリ
「死ね」とか「空飛べ」とか相手も本当に無茶と承知でお願いすることは少ないです(嫌がらせでない限り)。あなたならきっとなんとかしてくれると思ってお願いしてきます。てなわけで先入観で「無茶振り」と決めつけてしまわないで、まずは叶える方法がないか毎度策を練ってみましょう。「無茶振り」を無茶と感じず処理できるようになれば、無茶振りはゼロになりますので。
はじめてのクライアントやお仕事の場合は、費用的に厳しくても営業投資として受注してしまうのもアリです。企業でも、新規事業では先行投資をします。初回の発注には、クライアントも不安があるため費用が出しづらいです。次回発注が望めそうであれば、お試し価格などを設定して、まずは自身の腕を評価してもらいましょう。その後良好な関係ができれば、要件定義や予算交渉でも、より意見を通しやすくなります。
私の知人の制作ディレクターにも、初回の名刺デザインは受注しても利幅が少ないので、今後繋がりそうなクライアントに限り、費用を頂かないといったスタイルで営業をされている方もいます。
逆に関係性ができてしまったことで、断りづらくなり毎度赤字で請け負わないよう、初回だけのサービスであることは、明確に伝えましょう。

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